HACCPの記録管理とは?必要な記録と運用のポイントを解説
HACCPでは、管理が適切に行われたことを記録として残すことが欠かせません。本記事では、必要な記録の種類と具体例、紙運用の課題とデジタル化、監査・査察での確認のポイントを整理します。
HACCPの記録管理とは、モニタリングの結果、逸脱時の是正措置、計画の検証などを記録し、適切に保存する取り組みです。温度記録や清掃記録などが代表例で、管理が正しく行われたことを示す証拠になります。紙運用は記入漏れや集計の負担が課題となりやすく、デジタル化により省力化と監査対応の効率化が期待できます。
|HACCPの記録管理とは?
HACCPの記録管理とは、衛生管理が計画どおりに行われたことを記録として残し、適切に保存・活用する取り組みです。記録は、管理が確実に実施されたことを示す証拠であり、問題が起きた際の原因究明や、監査・査察への対応にも使われます。「記録がない=実施を確認できない」と受け止められることもあるため、運用のしやすい仕組みづくりが重要です。出典:厚生労働省
|必要な記録の種類と具体例
HACCPで求められる記録には、日々のモニタリング、逸脱が起きたときの是正措置、計画が有効かを確かめる検証などがあります。食肉のと畜・加工の現場では、温度や清掃に関する記録が中心になります。出典:厚生労働省
- ✓モニタリング記録:CCPの温度・時間などの監視結果
- ✓是正措置の記録:基準を外れた際の対応と結果
- ✓検証の記録:計画の妥当性や運用状況の確認結果
- ✓温度記録:冷蔵・冷凍・加熱などの温度管理の記録
- ✓清掃・洗浄殺菌の記録:清掃の実施状況の記録
- ✓受入れ・保管の記録:原材料の確認や保管状況の記録
|紙運用の課題とデジタル化
記録は紙の帳票でも運用できますが、記入漏れや転記ミス、集計・保管の手間、現場と管理部門の情報共有の遅れといった課題が生じやすくなります。温度の自動記録やタブレット入力などのデジタル化を進めると、こうした負担を軽減でき、異常の早期発見や監査対応の効率化につながります。導入時は、現場で無理なく運用できるかを重視することが大切です。出典:厚生労働省
CCPや一般衛生管理ごとに、何を・いつ・誰が記録するかを定めます。
記入しやすく、後から確認しやすい帳票や入力様式を用意します。
現場で記録し、責任者が内容を確認・承認します。
基準を外れた場合は、対応内容と結果を記録に残します。
一定期間保存し、検証や監査・査察の場面で活用します。
| 用語 | 意味 | 関連する実務 |
|---|---|---|
| モニタリング | CCPが管理基準を満たすか監視すること。 | 温度・時間などを定期的に記録する |
| 是正措置 | 基準を外れた際にとる対応・処置。 | 対応内容と結果を記録に残す |
| 検証 | 計画や運用が有効かを確かめること。 | 記録の点検や定期的な見直しを行う |
| 記録の保存 | 記録を一定期間保管しておくこと。 | 保存期間を定め整理して管理する |
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参照ソース一覧
- ●厚生労働省「HACCPに沿った衛生管理の制度化」
- ●厚生労働省「食品等事業者向けHACCPの手引書」
- ●農林水産省「食品の安全・HACCP関係情報」
- ●各都道府県・保健所の衛生管理関連情報
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